ダニエル アリエタ   Daniel Arrieta
  ダニエル・アリエタ
   所属   京都外国語大学  外国語学部 スペイン語学科
   職種   准教授
言語種別 スペイン語
発行・発表の年月 2014/12
形態種別 著書
標題 Palimpsesto y carnavalización: el Orfeu negro de Marcel Camus
執筆形態 単著
掲載誌名 Cuadernos de Filología Clásica. Estudios Latinos
掲載区分国外
出版社・発行元 Universidad Complutense de Madrid
巻・号・頁 34(1),131-142頁
総ページ数 12
概要 マルセル・カミュ監督の映画Orfeu Negroは、オルフェウの古典的神話を実現し、1950年代のリオのカーニバルにも取り入れられた。本論文において、一方では、ウェルギリウスとオウィディウスの物語詩の間にある芸術的距離を乗り越え、他方では映画について、ハイパーテクト性(hipertextuality)に関するジェラール・ジュネットの理論的基盤を適用しながら、Orfeu negroを古典的なハイポテクスト(hypotext)の「パロディー」と見なすに至った形式的・主題的な転置プロセスを研究している。映画化の際に実行された物語内容の改編は、新たな登場人物、二次的ストーリー、リオの街並みとブラジル文化のきめ細かな視覚的描写という形で広がりを見せている。カーニバルの存在とその寓話的な意味もまた、確立された秩序の反転とも関連し、大なり小なりの効果をもたらす反イデオロギーとも関連するであろう。これらについても、筆者はミハイル・バフチンの「カーニバル化」の概念を用いて分析している。