イソガイ マスミ   Masumi ISOGAI
  磯貝 真澄
   所属   京都外国語大学  外国語学部 英米語学科
   職種   非常勤講師
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2018/01
形態種別 論文
査読 査読有り
標題 ロシアのウラマーとイスラーム教育網に関する試論―19世紀前半まで
執筆形態 単著
掲載誌名 史林
掲載区分国内
出版社・発行元 史学研究会
巻・号・頁 101(1),116-149頁
概要 本稿は、ロシア帝国ヴォルガ・ウラル地域のテュルク系ムスリムのウラマーであるリザエッディン・ブン・ファフレッディンの著作『事績』に基づき、一九世紀前半までの当該地域のウラマーによる、学問のための移動と人的ネットワーク形成の様相を描き出すものである。この地域のウラマーには、一八世紀末~一九世紀初頭までダゲスタンに遊学する者がいたが、その一方で一八世紀後半には、ブハラに遊学する者が増え始めていた。彼らは帰郷後、ザカザニエ地方の村落を拠点とする傾向にあった。さらに、オレンブルク近郊のカルガルのウラマーに学ぶ者も現れた。地域内では彼らに師事するためザカザニエ地方をめざす学生が増加した。そして、ウラマーの師弟関係の系譜を基盤とする学問的紐帯が、カザンおよびザカザニエ地方とブハラの間で形成されていった。ウラマーは、師弟・学友関係や姻戚・親戚関係を築くことで、ある種身分集団のような社会層を形成していた。