ウエダ トシミ   Toshimi UEDA
  上田 寿美
   所属   京都外国語大学  外国語学部 ブラジルポルトガル語学科
   職種   講師
言語種別 ポルトガル語
発行・発表の年月 2020/10
形態種別 その他
査読 査読あり
標題 ポルトガル語動詞の不規則性 –– 音声付動詞活用フラッシュカ ード(PE&PB) の開発
執筆形態 共著
掲載誌名 ANAIS
掲載区分国内
出版社・発行元 日本ポルトガルブラジル学会
巻・号・頁 (48),35-44頁
著者・共著者 ペドロ・アイレス、彌永史郎、上田寿美、◎カリーナ・サルダーニャ、岐部雅之
概要 ポルトガル語の動詞活用形の規範的発音を修得することは、初心者にとっ て極めて重要であるとともに困難な過程である。それはポルトガル語の正書 法上に「内蔵」されている音韻的規則が極めて限られているため、動詞活用 形の発音に関する多くを記憶に頼らねばならないからである。とりわけ、い わゆる規則動詞においては正書法上の見かけの規則性に反して、音韻的には 予測のつかぬ要素が多く含まれている。指導者がこうした仕組みを正しく理 解して指導しない限り、学習者は規範を正しく認識する機会がない。この種 の悪循環を断つ必要に答えるべく、京都外国語大学の教員グループが「ポル トガル語動詞活用音声付き動画フラッシュカードの作成」を開発するプロ ジェクトを企画し、上田寿美を代表とする2016/2018年度学内教育メソッド・ 教育コンテンツ研究として採択された。本稿では規則動詞の音韻的な不規則 性の本質を考察し、同プロジェクト推進の経緯、IPA記述と音声付与の意図、 特に時代の要請に応える自習教材たるべく携帯端末で瞬時に参照できる動画 形式の音声カードの仕組みを紹介、その意義と展望について論ずる。