ナカニシ クミコ   Kumiko NAKANISHI
  中西 久実子
   所属   京都外国語大学  外国語学部 日本語学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2018/01
形態種別 論文
査読 査読あり
標題 なぜ「数量語+だけだ」は不自然になりやすいのか
執筆形態 単著
掲載誌名 国立国語研究所論集
掲載区分国内
出版社・発行元 国立国語研究所
巻・号・頁 (14),193-207頁
著者・共著者 中西久実子
概要 本稿では,「数量語+だけだ」など「名詞+だけだ」がなぜ不自然になりやすいかという決定的な要因を明示する。「だけだ」が不自然になるのは,補集合の要素の存在の否定(=「他はない」という「モノの非存在」)が読み取れないためである。たとえば,「この本は1000円だけだ」の「1000円」は「安価だ」というように形容詞的に解釈されていて,前提「高価だ」との間に明確な区切りがなく,補集合の要素の存在の否定(=「他はない」という「モノの非存在」)が読み取れないので,「だけだ」が不自然と判断される。「数量語+だけだ」は形容詞的に解釈されがちで,補集合の要素の存在の否定(=「他はない」という「モノの非存在」)が読み取れないので,不自然になりやすい。