ダニエル アリエタ   Daniel Arrieta
  ダニエル・アリエタ
   所属   京都外国語大学  外国語学部 スペイン語学科
   職種   准教授
言語種別 英語
発行・発表の年月 2017/02
形態種別 著書
招待論文 招待あり
標題 Mrs. Murakami’s Garden: an Intertextual Japanese Fictional World by Mario Bellatín
執筆形態 単著
掲載区分国内
出版社・発行元 The Ritsumeikan Bussiness Review
巻・号・頁 15(5),pp.27-39
総ページ数 13
概要 メキシコ人とペルー人のハーフとして生まれた作家のマリオ・ベリャティンによる中編小説、『村上夫人の庭』(El jardín de la señora Murakami)は、日本文化に関する一連の文学的・歴史的情報誌を参照したことによって編み出された。ページの下欄に架空の注釈を打ち、常軌を逸した地方特有の風習の捏造や、曖昧な補足説明などによって、彼が行った参照の一貫性が同作品の暗黙の著者によって徐々に損なわれていくのがわかる。その結果、プロットを文脈化するための読者の認知スキーマが解体されてしまう。こうした創造的な間テクスト的実践の根底には一つのモチーフが存在する。それは東西関係もしくは日本の西洋化である。このために、谷崎潤一郎の小説や随筆がこの物語の中で使用されているのである。
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