ハヤシ シホ   Shiho HAYASHI
  林 姿穂
   所属   京都外国語大学  外国語学部 英米語学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2016/03
形態種別 著書
標題 『英米文学における父の諸変奏――安田章一郎先生百寿記念論集』
執筆形態 共著
掲載区分国内
出版社・発行元 英宝社
巻・号・頁 133-155頁
総ページ数 372
担当範囲 メルヴィルの家庭小説「私とわたしの煙突」一九世紀アメリカの新しい父親像
著者・共著者 鈴木俊次(編著)、滝川睦(編著)、平林美都子(編著)、山口均編(編著)
安田章一郎、 山口和世、 松本三枝子、 山田泰広、 恒川正巳、 中村未樹、 林姿穂、 中田晶子、 山田耕士(幹郎)、 伊里松俊、 岩田和男、 平野順雄  計16名
概要 本論文ではフロイトのユーモア論やベルクソンの笑いの定義を援用しながら、父親の滑稽さが家庭内の秩序を維持していく上でどのように機能しているか、また、19世紀後半における男らしさと作品と関連性が何であるかを明らかにした。フロイトは、ユーモアが知性を働かせて快感を獲得する試みであり、それを語る者が、厳しい現実によって苦しめられる自分ではないことを誇示して快感を得るのだと言うが、語り手の態度にはこれと同様の快感が表れている。よって作品で描かれる父親は、弱体化した父ではなく、むしろ家庭の秩序を維持する強い父だと言える。総ページ数 372 (A5)