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スガノ ミチナリ
Michinari SUGANO
菅野 瑞治也 所属 京都外国語大学 外国語学部 ドイツ語学科 職種 教授 |
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| 発表年月日 | 2017/12/09 |
| 発表テーマ | ドイツの教養市民層と決闘 |
| 会議名 | 日本比較文化学会2017年度関西支部例会 |
| 学会区分 | 全国学会 |
| 発表形式 | 口頭(一般) |
| 単独共同区分 | 単独 |
| 概要 | 貴族階級の男たちによって大切に守られてきた決闘の慣習は、19世紀という時の経過の中でその特権的・排他的・貴族的性悪を急速に失い、市民階級の一つのイベントに姿を変えていった。つまり、貴族・将校・学生だけの特権であった名誉をめぐる決闘は、わずか一世紀の間に完全に「ブルジョワ化」したのである。そして、決闘の慣習の中心的な担い手になったのは、ドイツ社会の中で強大な影響力を誇ったエリート層である「教養市民層」であった。教養市民層の男たちにとって、決闘は、物質主義の卑劣さによる屈辱に満ちた支配から身を守るための最後の精神的牙城であり、最強の武器であった。 |