ナカニシ クミコ   Kumiko NAKANISHI
  中西 久実子
   所属   京都外国語大学  外国語学部 日本語学科
   職種   教授
発表年月日 2024/05/26
発表テーマ 韓国語を母語とする学習者にとって難しい「は」「が」の問題とは ―韓国語と日本語の違いをもとに―
会議名 日本語教育学会
主催者 日本語教育学会
学会区分 国際学会
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 単独
国名 日本
開催地名 オンライン開催
開催期間 2024/05/25~2024/05/26
発表者・共同発表者 中西久実子
概要 本発表では,韓国語を母語とする学習者でも「は」「が」が難しいということがあるという問題を指摘する。韓国語では,日本語の「が」に相当する「이/가(i/ka)」という形式があり,先行研究では「韓国語では,指示対象が先行文脈に導入されているか否かの可否は「이/가(i/ka)」の選択には影響を及ぼさず,指示対象が話し手に知られているかどうかの可否が「이/가(i/ka)」の選択に影響を及ぼす」とされている。本研究では,韓国語と日本語のこの違いをもとに調査をおこなった結果,「A:今バボルに 来てるよ。」「B:何? バボル{×が/〇は}どこなの?」」というような場面で,韓国語を母語とする学習者は,日本語の「が」を選択しがちであることがわかった。そして,その原因として,韓国語と日本語の違いが関与していることを学習者の「は」「が」の使用意識のデータから明らかになった。