ハタダ アヤ
Aya HATADA
畑田 彩 所属 京都外国語大学 共通教育機構 職種 教授 |
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研究期間 | 2006/04~ |
研究課題 | 生物多様性をテーマとした教材開発 |
実施形態 | 国際共同研究 |
キーワード | 普及教育 一般教養科目 サイエンスコミュニケーション |
研究制度 | (選択しない) |
概要 | 生物多様性の減少は今や大きな地球環境問題、国際問題の一つである。しかし、地球温暖化や森林破壊などの環境問題と比べると、生物多様性の減少に対する一般市民の危機感はさほど高くない。近年は大学でも生物多様性に関する講義が増えているが、学生の理解度も必ずしも高いとはいえない。生物多様性問題は生態学の枠内では論じることのできない問題を多く含んでいるため、総合的なものの見方が必要とされるが、それをサポートできる教材はまだまだ少ない。 そこで、生物多様性を研究テーマとしているプロジェクトで、生物多様性をテーマとした学部生対象の教材を作成した。「大学講義のためのプレゼン教材 生物多様性の未来に向けて」と題されたこの教材は、教科書ではなく大学教官が授業で用いることを想定したMicrosoft PowerPointのプレゼンテーションのシリーズである。 プロジェクトで教材を開発したことによる利点は2点ある。1つ目は、生物多様性の問題を生態学、経済学、民俗学、社会学とさまざまな側面から総合的に扱うことができた点である。本プロジェクトメンバーの専門分野は生態学だけではなく環境経済や社会制度、民族博物学と幅広く、それを反映する形で教材を作成することができたためである。2つ目は、プロジェクト成果に基づいた最新の情報を内容に盛り込むことができた点である。生物多様性をめぐる情勢は刻一刻と変わるため、常に新しい情報が求められるが、研究に携わるプロジェクト自体が教材を作成すれば、研究成果を直に教材に反映させることができる。 本教材は現在日本語版、英語版が完成しており、現在プロジェクトの調査地の一つであるマレーシアで使用してもらうためのマレー語版を製作中である。 |