オノ タカヒロ
Takahiro ONO
小野 隆啓 所属 京都外国語大学 外国語学部 英米語学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2013/03/01 |
形態種別 | 論文 |
標題 | 遡及的名詞構文の転移特性 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | Studies in English Linguistics & Literature |
巻・号・頁 | (30),95-108頁 |
著者・共著者 | 小野隆啓 |
概要 | 英語における遡及的名詞構文(retroactive nominal)は、want, need, meritなど、特定の動詞補部に形態上は動名詞(gerund)と同一の名詞句をとる構文である。これらの動詞は通常不定詞節を保母にとるが、遡及的名詞構文の場合は,形式上は動名詞、しかも、他動詞、または前置詞を伴った自動詞の形式をとる。そしてその動詞の補部は必ず主節の主語になっていなければならない。つまり、転移特性(displacement property)を有する構文である。この構文の特殊性は、動名詞に主語が現れる場合、形容詞による修飾が生じた場合、そして寄生空所構文(parasitic gap construction)を許容するなど,いくつもの特性を有している。これらの特性がvPに対応するnPの存在を仮定することにより説明できることを示したものである。 |