ウシジマ タカシ
Takashi USHIJIMA
牛島 万 所属 京都外国語大学 外国語学部 スペイン語学科 職種 教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2003/12 |
形態種別 | 論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | テキサス併合成立過程の再検討―テキサス共和国大統領ジョンズの政治的立場を中心に |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 天理大学アメリカス学会『アメリカス研究』 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | (8),111-133頁 |
概要 | メキシコから独立し、強行的にテキサス共和国建国を宣言したが、同国はメキシコによる報復をつねに懸念していた。ところで、テキサス大統領ジョンズは反併合主義者であったかどうかが一大争点になっている。ジョンズ自身、併合に対する明確な賛否を述べることを故意に避けてきたため、状況証拠やその他の言動から彼の政治的立場を検討しなければならないのである。ジョンズはテキサス併合から10数年後に謎の自殺をする。それはジョンズがつねに併合反対論者として非難され続けてきたからであった。回想録は彼の死後出版された。同回想録によると、ジョンズが平和をつねに訴えていたことがわかる。つまり、テキサス併合によってメキシコとの戦争は必至であり、また米国の密使はメキシコに戦争を誘発させることを陰謀していたので、ジョンズは戦争を危惧していたのである。したがって、併合に積極的ではなかったし、その決断を国会の議決にゆだねることにしたのである。そして国会は米国連邦への加盟を採択したのであった。 |