フセ マサオ
Masao FUSE
布施 将夫 所属 京都外国語短期大学 キャリア英語科 職種 教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2014/12 |
形態種別 | 書評 |
標題 | 書評 横井勝彦編著『軍縮と武器移転の世界史――「軍縮下の軍拡」はなぜ起きたのか』(日本経済評論社、2014年。xviii+434頁。) |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『西洋史学』 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本西洋史学会 79-81頁 |
巻・号・頁 | (255),79-81頁 |
概要 | 本書は、第一次大戦と第二次大戦の間の大戦間期に注目し、この大戦間期にさまざまな軍縮会議が開催されたにもかかわらず、軍拡が世界中でなぜ起きたのかを検討したものである。なかでも興味深い小野塚論文は次のように説く。第一次大戦の結果、戦争は、従来の二次元の戦いから三次元の戦いへと大きく変貌した。そのため実は、戦艦や巡洋艦など花形の艦種より、潜水艦や航空機の方が実用的なものだと認識された。それゆえ各国は、花形の艦種の制限を軍縮の証拠にしつつ、実用的な兵器の量産を目指したのだと。この小野塚説は、今後も検証すべき面白いテーマを提供していよう。また航空機の場合、民生技術を隠れ蓑に軍用機が開発された可能性も指摘できる。 |