ウシジマ タカシ   Takashi USHIJIMA
  牛島 万
   所属   京都外国語大学  外国語学部 スペイン語学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2001/10
形態種別 論文
標題 チカノアートの歴史―対抗文化からの脱構築
執筆形態 単著
掲載誌名 城西大学『国際文化研究所紀要』
掲載区分国内
巻・号・頁 (7),15-37頁
概要 メキシコ系米国人をチカノと言う場合があるが、彼らのなかには1960年代後半の米国公民権運動期に壁画運動という形で政府に抵抗し、彼ら独自の対抗文化を形成したものがいた。壁画はその対抗文化を象徴するものであり、政治性を帯びたものであった。しかし、近年の特徴として、脱政治化、つまりポストモダン化の傾向にあり、時にはその芸術性が評価され、独自のアート世界を形成している。またジェンダーの差異も見られ、また政治的なものから個人的、家族的なものへの移行も見られる。なかにはカルメン・ロマス・ガルサにように、郷愁的な独自のイメージ世界を表現している画家もいる。本稿では、チカノ闘争史を実際の壁画等のチカノアートを例示しつつ検討した。