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ヒガシムラ ノリコ
Noriko HIGASHIMURA
東村 紀子 所属 京都外国語大学 国際貢献学部 グローバルスタディーズ学科 職種 准教授 |
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| 言語種別 | 日本語 |
| 発行・発表の年月 | 2022/12 |
| 形態種別 | 論文 |
| 査読 | 査読あり |
| 標題 | 欧州における移民・難民統合モデルの蹉跌
-EU の理念はシェンゲン加盟国の国益を超えられるか- |
| 執筆形態 | 単著 |
| 掲載誌名 | Ignis(第2号) |
| 掲載区分 | 国内 |
| 出版社・発行元 | 京都外国語大学 国際言語平和研究所 |
| 巻・号・頁 | (2),75-101頁 |
| 概要 | 本稿はまず、なぜこれまで長きにわたり移民や難民が欧州を移住先に選んだのかを、歴史と政策の観点から辿り つつ、その要因を明らかにしている。 2015年は難民危機のピークを迎え,EUによる共通の移民政策は機能不全に陥っているとして批判の的となった。そしてその時以来、これまでは「共和国的移民統合モデル」を誇示し続けてきたフランスにおいても、また 多文化主義を選択してきたイギリスやオランダにおいても、それぞれの受け入れモデルが立ち行かなくなっていることが明らかになっており、すべてのヨーロッパの国々は移民の受け入れに関して限界を訴えている。
さらに難民申請者やイスラム系移民による同時多発テロが起き、各国の安全保障を脅かす事例は、いっそう排外 主義と自国第一主義を加速させた。そしてその結果として、移民や難民を「国益を害する者」と位置付ける機運 が高まってきた。そこで本稿は、なぜ今日、欧州におけるいずれの国もが移民や難民の受け入れに関する従来のモデルが行き詰まり、排外主義へと舵をきっているのかを明らかにすることを目的としている。 |