ウシジマ タカシ
Takashi USHIJIMA
牛島 万 所属 京都外国語大学 外国語学部 スペイン語学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2015/01 |
形態種別 | 論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 人民/民族の自決権と国家形成をめぐる国際法上の相克と限界―スペイン・カタルーニャ分離独立の行方を分析するための一視座として― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『COSMICA』 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 京都外国語大学 |
巻・号・頁 | (XLIV),107-119頁 |
著者・共著者 | 牛島 万 |
概要 | 現在進行中のカタルーニャの分離独立問題について、その権利の正当性は国際法の視座からみてどのように評価されているについて分析した。本稿では、カナダのケベック分離独立問題に関するカナダ最高裁の諮問意見、人民/民族の権利としての自決論と独立をめぐる国際法上の議論、およびカタルーニャの分離独立の政治的状況等をふまえて、当該独立の可能性とその問題解決のための視座を提示した。自決権は内的自決が認められない場合に次の手段として外的自決、つまり分離独立の可能性が高まる。以上のことにより、国際法上、カタルーニャの内的自決が認められなければ外的自決を権利主張が出来るとし、分離独立が最初から遮断されているわけではないこと、そのうえで現実のカタルーニャはマドリード中央政府との関係において、内的自決が確立されていないという状況にはないと考え、分離独立の正当性は主張できないことを指摘した。 |