ウシジマ タカシ
Takashi USHIJIMA
牛島 万 所属 京都外国語大学 外国語学部 スペイン語学科 職種 教授 |
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言語種別 | スペイン語 |
発行・発表の年月 | 2015/01 |
形態種別 | 論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | Dos estereotipos de hispano/latinos descendientes de Mexico en la historia de los conflictos etnicos en el sudoeste de Estados Unidos |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『研究論叢』 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 京都外国語大学 |
巻・号・頁 | (LXXXIV),245-259頁 |
著者・共著者 | 牛島 万 |
概要 | 米国における人種、民族紛争は19世紀以来、現在に至るまで概して続いているものである。とりわけ最大のマイノリティである中南米出自のヒスパニック・ラティーノ系も黒人(アフリカ系)とならんで紛争の渦中にある。その起源である19世紀の紛争史において、筆者はセギンとムリエタの2つのステレオタイプについて論及する。前者は同化、順応型で社会的地位のある人物、後者は反社会的で暴力による社会改革を試みる人物であった。後世のヒスパニック系は長らく後者の伝統を引き継いでいたが、民主主義の理念により、後者は抑圧され、たとえ反社会的であっても反国家的ではなくなってきている。前者は教育水準の向上に合わせて国家のなかに組み込まれていった。今日的な問題は、なおも続く新たな不法入国者であるヒスパニック系が前者の予備軍になるのか、あるいは後者のように暴力的、反社会的に成長していく可能性をもっているのかどうかである。 |