シラトリ フミコ
Fumiko SHIRATORI
白鳥 文子 所属 京都外国語大学 留学生別科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2020/03 |
形態種別 | その他 |
査読 | 査読あり |
標題 | 読解能力を適正に測れる設問とは
―効果的なプレースメントテストを目指して― |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 2019年度日本語教育学会関西支部集会予稿集 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本語教育学会 |
総ページ数 | 6 |
著者・共著者 | ◎白鳥文子、大谷つかさ、篠原みゆき |
概要 | 中級日本語学習者を対象に,読解ストラテジー及び,漢字圏か否かという学習者特性を考察の一側面としながら,設問によって理解の測定結果に違いが出るのかを探る調査を行った。
その結果、設問形式では,選択式のほうが「文章を理解していなくて,正答している」割合が高いが、記述式ならば理解度が解答に現れるとは限らず,どの部分をどのように記述させるかが重要であること、認知的処理において,上位処理と下位処理の設問だけでなく,文章全体の理解を測るものと,それ以外の上位処理の設問を組み合わせることで,読解力がより正確に測れる可能性があることが明らかになった。 さらに、学習者特性は正答率に影響を与え得ることが示され、様々な「問の内容」の設問を作る重要性が示唆された。 また、文章の全体理解も部分理解もできていない場合でも,補償ストラテジーの使用によって正答に結びつくことがあることが明らかになった。 これらの点を考慮して設問を作成することで、より正確な読解能力測定が可能になると考えられる。 |