ダニエル アリエタ   Daniel Arrieta
  ダニエル・アリエタ
   所属   京都外国語大学  外国語学部 スペイン語学科
   職種   准教授
言語種別 スペイン語
発行・発表の年月 2009/12
形態種別 論文
査読 査読あり
標題 El Spanglish en la obra de Junot Díaz: Instrucciones de uso
執筆形態 単著
掲載誌名 イスパニカ
掲載区分国内
出版社・発行元 日本イスパ二ヤ学会
巻・号・頁 53,105-126頁
総ページ数 21
概要 北米文学におけるスパングリッシュの使用は、移民の増加によるバイリンガル社会の現実を引き起こした米国移住と密接に関連する現象であり、上述の文学はそうしたことを示そうとしているのである。ニューヨークを拠点とするドミニカ系米国人作家ジュノ・ディアスの場合は、2008年に彼の最初の小説The Brief and Wondrous Life of Oscar Waoでピューリッツァー賞を受賞して以来、比較的最近になって登場した作品である。この作品中および彼の以前の物語作品のコレクションDownの中で、ドミニカ共和国、および70年代以来各地を渡り歩いた挙句にニュージャージーとニューヨークを行き来しながら暮らしているドミニカ人の生活の現実が示されている。ディアスの文学は、ナレーターとのポストモダン的な戯れとは別に、基本的には英語で書かれているとはいえ、スパングリッシュを無差別に使用しているという特徴が窺われる。この点に関して言語学者のジョン・M・リプスキーは「ただ一つの会話あるいは文学作品の中で、スペイン語と英語を流暢かつ頻繁に挿入している」と述べた。本論文は、この作家がスパングリッシュを頻繁に挿入したことの意義を見出している。