ウシジマ タカシ
Takashi USHIJIMA
牛島 万 所属 京都外国語大学 外国語学部 スペイン語学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1996/05 |
形態種別 | 論文 |
招待論文 | 招待あり |
標題 | 米墨国境の歴史的意義と今日のボーダレス化 の意味 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 筑波大学ラテンアメリカ・カリブ研究会『ラテンアメリカ・カリブ研究』 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | (3),43-54頁 |
概要 | ボーダレス化現象は、国民国家を変容させる重要な要因である。米国とメキシコとのボーダレス化もこの例外ではない。両国間のボーダレス化の歴史は長く、単に労働移動などを通じての経済的交流だけでなく、政治や文化の面でも、ボーダレス化が浸透している。しかし、閉鎖的、排他的要因である「境界」は当然存在しており、それは政策の上で強化される場合も多い。しかもリオ・グランデの河川氾濫のため、グアダルーペ・イダルゴ条約締結以降も、国境画定をめぐる紛争が続いた。本論文では、チャミサル問題を取り上げ、1960年代のキューバ社会主義宣言をめぐるラ米諸国の対応、米国とラ米の外交関係に変化が起こった時期、キューバを支持するメキシコに対する米国外交の融和策として、このチャミサル問題も一挙に解決されたことを指摘した。 |