ナガハマ タクマ
Takuma NAGAHAMA
長濵 拓磨 所属 京都外国語大学 外国語学部 日本語学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2011/01 |
形態種別 | 論文 |
招待論文 | 招待あり |
標題 | 日本戦後文学と基督教~聖書の受容と展開を中心に~ |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『다문화와 평화 성결대학교 다문화평화연구소(多文化と平和 聖潔大学多文化平和研究所)』 |
掲載区分 | 国外 |
巻・号・頁 | 4(2),165-197頁 |
担当範囲 | 23頁 |
概要 | 日本の戦後文学が基督教の影響をどのように受けたのか、特に聖書の受容と展開を中心に、非基督者作家、プロテスタント作家、カトリック作家の3つの側面から考察した。非基督者作家には既成作家、無頼派、戦後派のグループがあり、それぞれが聖書に親しみ、聖書を素材として救済や罪、終末など様々なイメージを作品において表現した。日本の文学史上初めてのプロテスタント作家・椎名麟三もイエス・キリストのイメージを、<光>のイメージとして描いた。同様に日本の文学史上初めてのカトリック作家・遠藤周作も、カトリック評論家として活躍した後、カトリック文学を表明して聖書のイメージを作品において表現した。以上のように戦後は多くの非基督者作家が聖書のイメージを作品で表現し、プロテスタント作家・椎名麟三とカトリック作家・遠藤周作が登場し活躍した。背教者の文学であった戦前とは大きな差がある。その意味で日本の文学史は1945年で大きく二分される。 |