フセ マサオ
Masao FUSE
布施 将夫 所属 京都外国語短期大学 キャリア英語科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2001 |
形態種別 | 論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 南北戦争時の鉄道軍事利用と国家統合:戦争前期(1861-63年)のヴァージニア戦線における北部を対象に |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 人間・環境学 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 10,85-97頁 |
概要 | 本稿では、南北戦争前半における北部の鉄道軍事利用が、国家を統合する作用をもちえたのかを検証しようと試みた。そのためにまず、戦前の合衆国鉄道網が国家規模で未統合で、国家統合作用をもたらしえない状況であったことを示した。次に、そうした未完の鉄道網が鉄道軍事利用の影響で統合されたのかを考察した。検討の結果、未完の鉄道網が未完のままであり続けたことが判明する。この原因には、北軍が鉄道利用の効率を高め、鉄道網統合の必要性を低めたことなどがあげられる。以上の結果、本稿では、戦時中の鉄道軍事利用にも国家統合作用が欠けていたという結論に至った。 |