ヨウ ライ
Lei YANG
楊 蕾 所属 京都外国語大学 外国語学部 中国語学科 職種 准教授 |
|
言語種別 | 中国語 |
発行・発表の年月 | 2023/12 |
形態種別 | 論文 |
標題 | 二语发音教学对策综述——以日本汉语二语学习者为例 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | Ignis |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 京都外国語大学 |
巻・号・頁 | 3,157-178頁 |
概要 | 本稿は,第二言語の発音教育に関する研究のレビューを通して,現在の第二言語の発音 教育の核となる課題,対象,及び目標を明らかにするものである。現在の第二言語の発音教育の 中心的な課題は,どのような方法で指導すれば学習者が自ら熟達した発音を導くことができるの か,ということである。本論文では,発音に基づくトレーニング,聴覚トレーニング,視覚と聴 覚の組み合わせトレーニング,及び形式中心の教育など,第二言語の発音指導における一般的な 教育法をまとめることで,それらの原理,長所と短所,及びこれらの教育法が用いられる場面を 探る。
また,Saito と Plonsky(2019)が77項目の発音指導のメタ分析で提案した第二言語の発音測定 フレームワークを引用し,日本の中国語教育における発音指導に理論的なガイダンスを提供する。 日本の中国語学習者によく見られる発音の誤り,例えば /tʂ/, /tʂh/, /ʂ/ と /tɕ/, /tɕh/, /ɕ/ の混同 について,本論文は言語習得のプロセスに基づいて,初級,中級,及び上級段階に分け,指導案 を提案する。初級段階では,聴覚トレーニングと発音の説明に重点を置き,焦点を絞った非文脈 化訓練法を通して,日本人学習者の発音の偏りと発音意識を改善する。それと同時に,文脈化さ れた調音訓練を補足する。中級段階では,模倣音読とシャドーイングなどの訓練法を通して,目 標音声を含む文の反復訓練やフィードバックを行う。上級段階では,コミュニケーション・タス クの中で学習者の発音についてのフィードバックを基に指導する。 |