フセ マサオ
Masao FUSE
布施 将夫 所属 京都外国語短期大学 キャリア英語科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1999 |
形態種別 | 学位論文(修士) |
査読 | 査読あり |
標題 | 軍事と鉄道―ドイツの日本に対する影響についての考察 |
執筆形態 | 単著 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 京都大学修士論文(人間・環境学) |
巻・号・頁 | 1-43頁 |
概要 | 明治期の日本陸軍は、訪日ドイツ人と日本人留学生という2つのパターンを通じ、ドイツ式の軍制を採用した。参謀本部制度や師団制、徴兵制などの諸制度がおおむね採用され、改正されていくのは、明治20年代までのことである。ただし、モルトケ時代のドイツ軍による鉄道利用法は、日本陸軍によって軍制として受容されたり、制定されたりすることはほとんどなかった。そのため、明治初期の日本陸軍は、路線の内陸化のような日本独自の鉄道政策を要求した。しかしその後、明治20年代に入ると日本陸軍は、普墺戦争におけるプロシア軍の鉄道利用例やドイツの鉄道網の状況を参照しつつ、鉄道の広軌化や国有化といったいわば「ドイツ式」の要求を唱えていく。「ドイツ式」の要求のうち鉄道の(帝国)国有化だけは、日本が、ドイツ本国(1920年に鉄道国有化 )より早く実現(1906年)したのが注目に値しよう。 |