ウシジマ タカシ
Takashi USHIJIMA
牛島 万 所属 京都外国語大学 外国語学部 スペイン語学科 職種 教授 |
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言語種別 | スペイン語 |
発行・発表の年月 | 1997/12 |
形態種別 | 論文 |
標題 | Ensayo de la metodología comparativa histórica sobre estudios de las relaciones mexico-norteamericanas |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 京都外国語大学編『REHK』 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | (5),83-98頁 |
概要 | 19世紀以来の米墨関係の歴史から共通項を検出し、一定の法則性を見出すことは、記述的性格をもつ歴史学と、理論構築を重視する国際関係論との接点を見出すための重要な試みである。本論文では、1840年代と1990年代の両国関係を比較する。両時代の共通点は、米国のメキシコへの進出が、メキシコ独自の政治的経済的改革を促進させた反面、中央政府の統制が失敗し、メキシコ社会が混乱に陥る可能性も大きいことを論じた。1840年は米国の領土拡張主義による積極外交が、独立以降継続する国家基盤確立のための過渡期にあり、党派間抗争と財政難に陥っていたメキシコに自由主義の浸透や連邦制の樹立を急がせ、反対派である保守派や中央集権派あるいは先住民の反動を結果した。他方、1990年代の米国主導のクローバル化はメキシコをNAFTAの加盟国とさせ、市場経済の拡充を余儀なくさせたが、他方で一党独裁のPRIの歴史を終焉させ、サパティスタの反動を生み、メキシコは過渡期の混乱状態に陥った。 |