ウシジマ タカシ
Takashi USHIJIMA
牛島 万 所属 京都外国語大学 外国語学部 スペイン語学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1994/12 |
形態種別 | 論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 1846年共和制メキシコにおける君主派の動向と 国際関係―君主主義者マリアノ・パレデスに対する評価をめぐって |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | スペイン史学会『スペイン史研究』 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | (9),16-31頁 |
概要 | 近年、1846年における君主派の動向に関する再検討で、パレデスが果たして君主主義者だったのか否かをめぐって歴史家から疑問が投げかけられている。その理由は次の2点による。第1に、政府およびパレデス自身による君主制を支持する明確な発言など、直接証拠が皆無であることである。第2に、パレデスの政治的立場については偏見や拡大解釈が見られることである。後者について付言すれば、1846年に勃発したメキシコの国土の半分を喪失する結果となった米墨戦争(1846年~1848年)の開戦を命じた責任者として、パレデスはメキシコ史に一大汚点を残した人物であった。一般に、歴史上の戦争で国家に勝利をもたらした指導者は国民的英雄として賛美され、これとは逆に敗北を喫した場合、その指導者は国家の運命を汚した者として激しい非難と罵倒を浴びせかけられるのがつねである。そこで本稿の課題はまさに歪められたパレデス論を修正することにある。 |