イトウ アキヒト   Akihito ITO
  伊藤 秋仁
   所属   京都外国語大学  外国語学部 ブラジルポルトガル語学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2010/12
形態種別 論文
査読 査読あり
標題 ブラジルにおける人種意識の変遷
執筆形態 単著
掲載誌名 京都外国語大学『京都ラテンアメリカ研究所紀要』
掲載区分国内
巻・号・頁 (10),43-61頁
担当範囲 (B5、19頁)
著者・共著者 伊藤秋仁
概要 ブラジルにおいて優勢な人種関係に関する意識は、多人種・人種混交という現実に対する政府主導のイデオロギー政策の影響を受けて、変化した。19世紀末までの奴隷制期はもちろん、その後も黒人ならびに混血人に対し人種差別の慣行は変わらず行われていたが、合衆国のような法的な人種隔離が行われなかったことから、人種差別の存在を公に否定し、人種民主主義のイデオロギーを強力に推進した。その後、人種的な階層制は強化され、人種的不平等は明確になった。20世紀末になると、人権運動の国際化や国連会議を通じ、ブラジルの人種的不平等が世界に知れ渡るようになり、ブラジル政府も公的に人種差別を認め、アファーマティヴ・アクションを行うようになった。