ウシジマ タカシ
Takashi USHIJIMA
牛島 万 所属 京都外国語大学 外国語学部 スペイン語学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2012/03 |
形態種別 | 著書 |
標題 | 現代スペインを知るための60章 |
執筆形態 | 共著 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 明石書店 |
担当範囲 | (A5、総頁数379頁中14頁を担当)第11章「対ラテンアメリカ外交」、第12章「対アラブ・アフリカ外交」、第13章「対中東外交」を執筆、82-96頁 |
著者・共著者 | 坂東省次 編、坂東省次、浅野ひとみ、碇順治、井尻直志、磯山久美子、牛島万、片倉充造、川成洋、楠貞義ほか33名 |
概要 | 第11章「対ラテンアメリカ外交」では、スペイン外交の特徴は、対米国との協調による反共同盟的な面と、および対中東・アフリカ、およびラテンアメリカとの第三外交的な面の両方が見られたが、スペインはあくまでもヨーロッパの一国として最終的にEUに加盟することを目標にしていた、スペインの戦略は、決して能動的なものではなく、長らく国際社会に孤立していたフランコ・スペインにとってそれは余儀なくされたものであったことを指摘した。アスナール期における脱ヨーロッパ志向、および21世紀に入ってからのラテンアメリカ地域における一部の反米志向によるスペイン・ラテンアメリカ間の外交上の対立、関係希薄等が問題視されている。第12章「対アラブ・アフリカ外交」では、西サハラの領有をめぐるモロッコとスペインの相克について論じた。スペインにとってモロッコとの外交関係は安全保障の面でも重視している。 第13章「対中東外交」では、パレスチナとイスラエルのはざまに立つスペイン外交の展開について論じた。スペインは、米国の親イスラエル外交と衝突を回避しつつも、中東問題に関してスペイン独自の平和主義を提唱してきたのである。 |