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サカモト キシオ
Kishio SAKAMOTO
坂本 季詩雄 所属 京都外国語大学 外国語学部 英米語学科 職種 教授 |
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| 言語種別 | 日本語 |
| 発行・発表の年月 | 2012/03 |
| 形態種別 | 翻訳書 |
| 標題 | ピーター・J・スタンリス著『ロバート・フロスト―哲学者詩人―』 |
| 執筆形態 | 共著 |
| 掲載区分 | 国内 |
| 出版社・発行元 | 晃洋書房 |
| 担当範囲 | 第7章、第9章、第13章、結論(B5、総頁数486頁中84頁を担当) |
| 著者・共著者 | 藤本雅樹,坂本季詩雄,福本宰之,橋本安央,森井祐介 |
| 概要 | アメリカの国民詩人ロバート・フロストの哲学、精神・物質二元論を志向していた。しかし、多くの批評家は、デカルト以来の唯心論的一元論や科学的実証主義をフロスト作品に見て取った。ピーター・J・スタンリスは詩人との個人的なつながりや哲学、現代思想への洞察を経て、多くのフロストの批評家のフロスト哲学の捉え方に異議を唱えている。スタンリスは、フロストが実証科学的な17世紀以来の伝統的価値観に寄らず、自らの人間性に忠実であったがために到達した哲学詩人としての境地を、精神と物質の二元論として見出した。第7章では、フロストの二元論的世界観は、現代科学が依拠するデカルト的二元論との違いを論じている。第9章では人間と神の関係に迫るフロストの仮面劇に、アメリカ社会の道徳、ジェンダー、伝統的宗教観と現代科学の対立を見出している。第13章では、フロスト最晩年の作品を取り上げ、精神と物質の連続性、統一性の考えに詩人が到達していることを論じる。結論では、フロスト哲学の伝記的発展の経路を再度見直し、その思想が現代の精神や魂をそぎ落とした科学がもたらした社会に立ち止まり、再考することを迫ることの重要性を述べている。 |