ウシジマ タカシ
Takashi USHIJIMA
牛島 万 所属 京都外国語大学 外国語学部 スペイン語学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2015/03 |
形態種別 | 論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | アラモ砦事件再考 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『国際言語文化』 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 京都外国語大学 |
巻・号・頁 | (1),1-18頁 |
著者・共著者 | 牛島 万 |
概要 | アラモ砦事件はメキシコ領テキサスにおいて、メキシコ国家と反国家的であった米国人で独立志向の者によるはじめての紛争であった。アラモ砦を籠城した反逆者は米国人以外にヨーロッパ人やメキシコ人も含まれていたが、メイの見解にあるように、多くは純粋なテキサスへの綿花栽培農園主のような移民ばかりではなく、メキシコ国家の転覆を図ろうとする不法戦士が存在していた。本稿はアラモの籠城者をより詳細に検討し、メイの見解の矛盾する点を指摘した。つまり、籠城者のなかに不法戦士は皆無ではなかったが、多くが別のマタモロス遠征隊に加担するために、アラモ砦事件勃発以前にすでに移動していた。さらに、戦士の死という観点から、アラモ砦の場合は死を覚悟し籠城することでそこに死に場所を見出そうとしていた節が見られる。換言すれば、メキシコ軍の襲撃までそれを受け身的に待っていたこと等により、きわめて従来の不法戦士のイメージに見られる攻撃的で暴力的な側面は結果として見られないことを論じた。 |