フセ マサオ   Masao FUSE
  布施 将夫
   所属   京都外国語短期大学  キャリア英語科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2024/03
形態種別 論文
標題 米墨戦争におけるアメリカ陸軍―統計とその評価を通じて
執筆形態 単著
掲載区分国内
出版社・発行元 Problemata Mundi
巻・号・頁 (33),75-86頁
総ページ数 12
概要 元陸軍将官で軍事思想家のエモリー・アプトンは、19世紀半ば当時の連邦議会の議事録等を参照しつつ、米墨戦争中のアメリカ軍に関する統計を綿密に紹介し、自軍のあり方を評価した。その結果彼は、非常時に、ミリシアや短期招集兵に安易に頼るべきではなく、平時から正規軍(とその拡張手段)を着実に準備すべきだと主張していく。複数の本で展開された正規軍重視・改革のこうした主張が、彼の死(1881年)の約二十年後に見直され、1903年のエリヒュー・ルート陸軍長官による軍制改革に結実した。したがって軍制改革のイデオローグとも言うべきアプトンの影響力は、永続的なものであったと評価できよう。後世、「陸軍のマハン」と呼ばれるようになったのも一理あるとうなずける。