ペドロ アイレス
Pedro Carlos Freitas Aires
ペドロ・アイレス 所属 京都外国語大学 外国語学部 ブラジルポルトガル語学科 職種 准教授 |
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言語種別 | 英語 |
発行・発表の年月 | 2014/01/31 |
形態種別 | 論文 |
標題 | An Alternative Approach to Second Language Education through Multi-Lingual Video Production |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 京都外国語大学『COSMICA』 |
巻・号・頁 | (43),pp.1-16 |
担当範囲 | (B5、総頁数147頁中16頁を担当) |
著者・共著者 | Tetsuo Kubo, Jeff Berglund, Craig Smith, Pedro Aires, Hiroaki Yanagida |
概要 | 外国語教育の分野では、Krashen (1985) の「インプット仮説」に対し、Swain (1995) の「アウトプット仮説」、Long (1983) の「インターアクション仮説」など、言語習得におけるインプットとアウトプットの果たす役割をめぐって様々な理論研究とそれを検証しようとする実証研究がなされてきた。言い換えれば、学習者自身が自律的につくりあげる学習過程をいかに支援できるか(Skehan 1996, 斎藤2013)という点が改めて問われている。 本研究の主な目的は、これら第2言語習得研究の流れをもとに、人の外界との認識に関わる「文化」や「コミュニケーション」の視点を交え、自律的学習が本格化すると考える「中期の頃」の学習者を対象に、多言語による導入教材(DVD)を試作することであり、その試作は学内共同研究「文化をあるく(Walk Within & Beyond Cultures)」において行われてきた。この試みは、外国語教育という多様な現場への「応用」に供するために、主題別(テーマ)型、タスク型教材等の作成に供するための「原材料」を提供することを目的としている。これは、本学外国語学部の母語話者教員の最大限の友好的で建設的な協働なくしては到底達成しえない教材研究である。これらの協働をとおして、日本の文化の断片を取り上げ、それを映像と多言語による学習教材として提供することによって、「文法」を先行させることなく「文法」を経験し、第2言語学習者が自らの中間言語(interlanguage systems)を構成する授業づくりの一助になることが期待される。同時に、内包されている文化比較をとおして、「違いを超え」、学習者が自らの世界についての知識(knowledge of the world)を構築するのに役立てればと願っている。 |