ウシジマ タカシ
Takashi USHIJIMA
牛島 万 所属 京都外国語大学 外国語学部 スペイン語学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1999/03 |
形態種別 | 論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 保守主義と自由主義の相克と妥協―レフォルマ期を中心とするメキシコ自由主義の性格と限界 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 城西国際大学『城西国際大学人文学部紀要』 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 7(2),57-71頁 |
概要 | 19世紀初頭スペインから独立したメキシコでは、政治制度をめぐって2つの集団の対立が形成された。一つは、保護貿易を主張する保守派であり、植民地時代の体制の温存を望んでいた。他方、自由貿易を主張し、欧米諸国との貿易を拡大しようとした自由主義派が存在していた。また前者はメキシコ市を中心とする中央集権制の確立を目指し、後者は地方分権制、連邦制を主張した。本論文は、最近の研究動向をふまえて、諸党派による対立と妥協の繰り返しというプロセスを実証的に考察した。本論文では、中央集権派と連邦派が共存していく制度が確立されていったことを指摘した。要するに、体制としては連邦制が確立し、自由主義が拡充されていったが、他方、中央政府の権力は維持され、その強制性を基本的には現代まで維持している。 |