ナカヤマ トモコ
Tomoko NAKAYAMA
中山 智子 所属 京都外国語大学 外国語学部 フランス語学科 職種 教授 |
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言語種別 | フランス語 |
発行・発表の年月 | 2010/07/30 |
形態種別 | 論文 |
標題 | Effet des vaudevilles renforçant l’équivoque du travestissement dans les opéras-comiques du théâtre de la Foire ― Arlequin fille malgré lui (1713), Colombine Arlequin ou Arlequin Colombine (1715) et Tirésias (1722) ― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 京都外国語大学『研究論叢』 |
巻・号・頁 | (75),105-120頁 |
担当範囲 | (B5、16頁) |
著者・共著者 | Tomoko NAKAYAMA |
概要 | 十八世紀前半、パリの縁日芝居で非常な人気を博したオペラ・コミックの大きな特徴は、すでに存在している大衆的な歌に新しい歌詞をつけて歌う、ヴォードヴィルの使用である。ヴォードヴィルは、元歌のタイトルや歌詞が、新しい歌詞に複層的な意味を付与し、劇中で多様な効果を生み出す。縁日芝居でしばしば用いられた異性装もまた、劇中で複層的な意味を作り出す手法である。オペラ・コミックの作者たちは、それ自体、性的両義性を持つ異性装の登場人物と、ヴォードヴィルを同時に用いることで、どのような効果を作り出しているだろうか。本論では、十八世紀前半の縁日芝居の代表的な作者であるビアンコレッリ、ルサージュ、ピロンの作品を取り上げ、異性装の性的両義性を強調するヴォードヴィルの効果を分析する。 |