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サトウ アキコ
Akiko SATO
佐藤 晶子 所属 京都外国語大学 外国語学部 英米語学科 職種 教授 |
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| 言語種別 | 日本語 |
| 発行・発表の年月 | 2026/03 |
| 形態種別 | 論文 |
| 標題 | (印刷中)ISO 国際規格『ISO 13611:2024 通訳-コミュニティ通訳のための要求事項および推奨事項』を遵守する通訳者の基準 |
| 執筆形態 | 単著 |
| 掲載誌名 | 京都外国語大学英米語学科紀要SELL |
| 掲載区分 | 国内 |
| 出版社・発行元 | 京都外国語大学英米語学科 |
| 総ページ数 | 25 |
| 担当範囲 | 1-25 |
| 担当区分 | 筆頭著者 |
| 著者・共著者 | ◎佐藤晶子 |
| 概要 | 本論文は、2024年2月に発行された国際規格ISO 13611:2024『通訳サービス―コミュニティ通訳―要求事項および推奨事項』が定めるコミュニティ通訳者の能力基準と責任を詳細に分析し、日本における適用可能性と課題を検討したものである。ISO 13611:2024は、言語能力、通訳能力、情報取得能力、対人・異文化能力、技術能力、資格証明の6領域において包括的な基準を提示している。日本においては、在留外国人数の増加に伴いコミュニティ通訳の需要が急速に拡大しているが、統一的な資格認定制度の欠如、体系的な訓練プログラムの不足、通訳者の不安定な雇用形態と低い報酬水準、ボランティア通訳と職業通訳の混在など、多くの構造的課題が存在する。本論文では、先行研究を踏まえ、ISO基準に準拠したカリキュラム開発、国家レベルでの資格認定制度の確立、継続教育システムの構築、通訳の専門職としての社会的認知向上に向けた実践的提言を行った。ISO 13611:2024という国際標準の存在は、日本のコミュニティ通訳の専門職化に向けた重要な契機であり、多言語多文化社会における言語的公正の実現に寄与することが期待される。 |