ウシジマ タカシ
Takashi USHIJIMA
牛島 万 所属 京都外国語大学 外国語学部 スペイン語学科 職種 教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1999/11 |
形態種別 | 論文 |
標題 | 米国映画におけるヒスパニック/ラティーノ主人公の越境的性格に関する覚書 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 城西大学『国際文化研究所紀要』 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | (5),38-62頁 |
概要 | 21世紀半ばには黒人をしのぐ米国最大のマイノリティとなるヒスパニック系に関する考察。本論文は、米国の映像メディアがどのようにヒスパニック系のイメージを形成していったのか、映画を取り上げ、社会との関連のなかで、彼らがマイノリティとして扱われる場合と大衆の脚光を浴びる時代の両方があったが、つねに根底にあるステレオタイプのイメージは普遍的であったということを分析した。またイメージにおけるジェンダーの差異についても触れた。具体的には、男性は女性に優しいという正のイメージと、短期で暴力的であるという負のイメージがある。一方、女性は、情熱的、母親的、貞潔などの正のイメージと、短気、無教養、粗野、従属的などの負のイメージがある。また近年、以上のヒスパニック系のイメージに変化が見られるが、その大半が従来のそれに落ち着くという結末になっていることから、イメージの「越境」に失敗した者の「逆越境」現象が見られる。 |