ナカヤマ トモコ
Tomoko NAKAYAMA
中山 智子 所属 京都外国語大学 外国語学部 フランス語学科 職種 教授 |
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言語種別 | フランス語 |
発行・発表の年月 | 2011/07 |
形態種別 | 論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | Condamnation de l’équivoque du travestissement au théâtre français du XVIII e siècle(18世紀フランス演劇における異性装への批判) |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 京都外国語大学『研究論叢』 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | (77),65-75頁 |
概要 | 十七、十八世紀のフランス演劇において流行した女性登場人物の男装は、性的両義性を生む格好の手段となった。劇中では、男装したヒロインが、他の女性登場人物を誘惑するという設定がしばしば用いられた。また、男装は、女性的身体を強調する方法としても用いられた。さらに、男装した登場人物が、劇中で用いられるヴォードヴィルを歌うとき、性的な揶揄が増幅されるという効果が生まれる。男装が生み出すこういった性的両義性は十八世紀においてしばしば厳しい批判にさらされた。本論では、まず、フランスの演劇の検閲制度の成立に、ヒロインの男装が性的両義性を帯びている戯曲が及ぼした影響を確認し、次に、同時代の批評家による劇評を分析する。さらに、戯曲の出版時に、男装と結びついた性的揶揄がどのように排除されたかを検討していく。 |