モリタ タクヤ
Takuya MORITA
森田 卓哉 所属 京都外国語大学 共通教育機構 職種 講師 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2024/03 |
形態種別 | 論文 |
標題 | 都の周縁地域の変貌とメディアを通じた観光ビジネスモデルの構築
-京都市右京区の京北地域に注目して- |
執筆形態 | 共著 |
掲載区分 | 国内 |
著者・共著者 | 歴史的に「周縁」は、中心に対して何らかの役割を果たし、関与をすることでその存在意義を保ってきた。それは地域や人間集団を結びつける役割を果たした。京北地域は、京都に京が造営されて以降、長らく建築物を維持するための原材料を供給する役割を果たし、天皇家の荘園として物や人をもって、京を支えてきた。つまり、京北は、地理的条件からだけではなく、経済的な側面においても、文化的な側面においても、京の「周縁」であったのである。近代日本の成立以後、遷都が実行され、さらに新技術の導入により建築物が強靭になったことで、京北が供給する材木の価値は低下してしまった。そのため、京北は他の産業、特に観光業に力を入れるようになってきている。それは、京北を基準としてみた時に、「中心」が変化したともいえるのである。観光を経済的基盤と考えた時に、それが機能する明確な「中心」点を導き出すことは容易ではない。しかしながら、「中心」が何たるかを考えることで、「周縁」の位置づけも明確となる。本論文は、京北の観光振興策を検証することで、観光における「周縁」と「中心」について考察する。併せてビジネスモデル論の枠組みを使って検証を行うこととしたい。 |