ウシジマ タカシ   Takashi USHIJIMA
  牛島 万
   所属   京都外国語大学  外国語学部 スペイン語学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2019/12
形態種別 書評
標題 (書評)井村俊義著『チカーノとは何か-境界線の詩学』(水声社、2019年、233頁)
執筆形態 単著
掲載誌名 京都外国語大学ラテンアメリカ研究所「紀要」 19号
掲載区分国内
出版社・発行元 京都外国語大学ラテンアメリカ研究所
巻・号・頁 (19)
概要 チカーノとは、国家の論理、あるいはグローバリゼーションに対抗するボーダーランズの主体者たるイメージ、つまり境界線上の人々のイメージで見られるのがつねであったが、アメリカとメキシコ、あるいはアメリカとラテンアメリカという「境界線」を超越し両方を往来できる(境域)、あるいは歴史的時系列を超越し、ある意味、過去を背負いつつも未来志向型の今日的人間像であると理解できる。そこで、チカーノ精神なるものが、反グローバリゼーションとしての効力を持ち、別の政治的ベクトルとして対抗して働く可能性が問われることを問題提起した。