イズミ ヒロアキ
Hiroaki IZUMI
泉 宏朗 所属 京都外国語大学 ランゲージセンター 職種 講師 |
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言語種別 | 英語 |
発行・発表の年月 | 2017 |
形態種別 | 論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | A technical analysis of scaling in rehabilitation team talk |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | Journal of Pragmatics |
掲載区分 | 国外 |
出版社・発行元 | Elsevier |
巻・号・頁 | 121,pp.1-24 |
概要 | 本研究は、回復期リハビリテーション病棟で収録した病棟カンファレンスのビデオデータと嚥下食に関する民族誌的情報を用い、多職種リハビリテーションチームに所属する医療従事者が、嚥下食カテゴリー(常食、軟食、一口大食、きざみ食、ブレンダー食)をどのようにして使い、嚥下障害を持った脳卒中患者の食事を決定するのかについて分析する.まず、成分分析を用い、嚥下食カテゴリーの意味的・尺度的関係を明らかにする.次に、状況的意味分析の視点から、既存する意味的・尺度的関係が、実際の相互行為を通してどのようにして組織されるのかについて検討する.分析の結果、医療従事者は、嚥下食カテゴリーに既存する意味的・尺度的関係を使い、相互行為を通じて生起する様々な活動—食べ物の分類、レトリック効果の産出、嚥下障害レベルの評価など—を達成することが分かった.また、図表を用いることによって、実際の相互行為で組織された意味的・尺度的関係が明確になり、格上げ・格下げの現象の仕組みを理解することに役立つことがわかった.本研究は、文化的に共有された尺度の意味的関係と相互行為を通して組織される意味的関係の関わりについて考察する. |