イシマル クミコ   Kumiko ISHIMARU
  石丸 久美子
   所属   京都外国語大学  外国語学部 フランス語学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2007/05
形態種別 論文
標題 化粧・美容意識についての日仏文化比較研究―日仏化粧品広告ディスクール分析
執筆形態 単著
掲載誌名 『研究業績中間報告集』 (16), 1-17頁
掲載区分国内
出版社・発行元 (財)コスメトロジー研究振興財団((株)コーセー)
概要 化粧品広告は、広告の中で重要な位置を占めると共に、女性の消費行動を左右し、また、社会における女性のイメージを作り上げているといえる。Bonnange et Thomasの言うように、「もっとも古い広告キャンペーンは、医薬品と化粧品についてのもの」 であり、現代では、特に、女性誌での化粧品広告の影響は無視できないものである 。
また、「美しさは女性にとって絶対的で宗教的といえる至上命令となった。」(ジャン・ボードリヤール)と言われるように、現代社会において、「美」は大変重要な要素である。この「女性美」を「創り上げる」手助けをするものが化粧品とも言えよう(ボードリヤールは、「化粧とは、技術的要素と強制的な意味コード(「美」のコード)にもとづいて、実際のあまり整っているとはいえない顔だちを、抽象的だが一貫性のあるメッセージの網の目で全面的に置きかえること」と言う)。
本稿では、化粧品広告は、理想の「女性美」をそのディスクール(言説)の内部で構築すると共に、化粧や美容に関する通念、イデオロギーを提示しているのではないかという仮説を立て分析を行った。