カバタ シゲル   Shigeru KABATA
  嘉幡 茂
   所属   京都外国語大学  国際言語平和研究所
   職種   嘱託研究員
言語種別 スペイン語
発行・発表の年月 2020/12
形態種別 論文
査読 査読あり
標題 "Cambios diacrónicos en las actividades relacionadas con la obsidiana y su intervención por el Estado teotihuacano"
執筆形態 単著
掲載誌名 Boletín del Instituto de Estudios Latinoamericanos de Kyoto
掲載区分国内
巻・号・頁 (20),1-28頁
総ページ数 28
著者・共著者 Kabata, Shigeru
概要 本稿は、テオティワカンの社会において、政治的・経済的・宗教的に重要な役割を担っていた黒曜石に関するものである。テオティワカン人によって使用された黒曜石製品の出土状況を都市の内外から考察すると、当時の人々にとって、それらは日常生活用品としての利用価値のみならず、それ以上に王権のシンボルの一部を象徴する威信財、またエリート階級の人々によって執り行われる儀礼用品としても利用されていたことが分かる。国家テオティワカンの汎メソアメリカ的な発展について考察する先行研究は、特にパチューカ原産地の黒曜石を管理した結果にあると主張する。一方で、この国家がいつから政治介入したのか、さらには、他の原産地黒曜石の獲得システムとどのような関係にあったのかについての議論は乏しい。本稿はで、特に「月のピラミッド発掘調査(Proyecto Pirámide de la Luna)」から出土した黒曜石の分析データ、および発掘調査の成果を基に、黒曜石の原産地や石器組成の通時的変化について分析する。そして、黒曜石製品の生産活動がどのように変化したのか、さらにその変化はテオティワカンの政治的・経済的側面とどのような関係にあったのかについて考察を行う。