ハシモト カツオ   Katsuo HASHIMOTO
  橋本 勝雄
   所属   京都外国語大学  外国語学部 イタリア語学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2009/12
形態種別 総説・解説記事
標題 アントニオ・タブッキ『イタリア広場』書評
執筆形態 単著
掲載誌名 図書新聞
掲載区分国内
出版社・発行元 (株)図書新聞
巻・号・頁 (2945),2-2頁
担当範囲 (ブランケット版、総頁数8頁中1頁未満を担当)
概要 「謎めいた技巧的文章で綴られるイタリア民衆の寓話に込められた社会性―慎重なモンタージュの結果によって構築された重層性ある物語」と題して、『インド夜想曲』など数多くの邦訳作品で知られるイタリア人作家アントニオ・タブッキのデビュー小説『イタリア広場』(村松真理子訳、白水社)を書評した。トスカーナのある村の一家の家族史を通じて、19世紀後半のイタリア国家統一から第二次大戦後までのおよそ百年間の歴史を描きだした小説。映画のモンタージュを踏まえた短い断章の集積は錯綜した時間を幻想的に表現しており、時代の権力者に対する反抗を貫く反逆者の系譜へのオマージュである。