ハヤシダ リエ
Rie HAYASHIDA
林田 理惠 所属 京都外国語大学 外国語学部 ロシア語学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2001/03 |
形態種別 | 論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | ロシア語受動構文と不定人称文 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『ロシア・東欧研究』 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | (5),71-117頁 |
概要 | 従来,ロシア語分詞型「受動」構文は,対象の主題化や動作主の非焦点化という機能において,不定人称他動詞文と同様の機能を持つとされてきた.本稿では,分析型パーフェクトが過去形一般の形式へと転換したものとしてのロシア語動詞過去時制の形式は,現代ロシア語では,すでにアオリスト的な過去へ大きくシフトしており,パーフェクトの本来的機能は部分的に残存しているという段階にあり,一方,本来,動詞派生形容詞的な状態指標であったものが,状態パーフェクト-動作パーフェクト-アオリストという,一連の意味を次第に獲得していった分詞型「受動」構文は,状態パーフェクトをその意味の中心環として明確に維持しつつ,動作パーフェクトへのシフトをも見せながら,アオリスト的過去へと部分的なゆれを見せている段階にあることを明らかにした. |