ヒキタ コウイチ
Koichi HIKITA
疋田 浩一 所属 京都外国語大学 外国語学部 英米語学科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2002/03 |
形態種別 | 論文 |
標題 | 電気自動車KAZのLCA |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 慶應義塾大学産業研究所 未来開拓プロジェクト Discussion paper |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本学術振興会 未来開拓プロジェクト |
巻・号・頁 | (No.141) |
担当区分 | 筆頭著者 |
著者・共著者 | 疋田浩一、石谷久、松橋隆治 |
概要 | KAZ (Keio Advanced Zero-emission vehicle)は、高性能・高機能な電気自動車である。LCA(Life Cycle Analysis)の観点から見ると、走行時の電気自動車といえども"Zero-emission"とはいえない。電気自動車の「燃料」にあたる電気エネルギーは、日本においては火力(石油、石炭、LNG等)・原子力・水力その他の電源から供給されているが、特に火力発電所からCO2が発生しているのである。各種素材・製品やそれに関わるシステムの設計・評価を行うため、技術データの積み上げを基本として分析を行ってきたが、これに産業連関表に表現されている包括性を取り込むため、両者を融合したハイブリッド表を作成し、これを利用してKAZの製造・走行時のCO2排出量を推計した。その結果、製造過程においてはKAZの負荷は大きく、特にリチウムイオン電池とモーターの負荷が大きいこと、走行時といえど、全くのゼロエミッションではありえないこと、走行・製造全体でEVをGVと比較すると、4~5割程度の削減効果が期待できることがわかった。さらに、EVの特性を伸ばすためには、蓄電池とモーターの小型化・軽量化による製造時負荷の削減、電池寿命の延長や積載容量の増大といった生涯走行距離をのばすための改良が重要であろう。 |