フセ マサオ
Masao FUSE
布施 将夫 所属 京都外国語短期大学 キャリア英語科 職種 教授 |
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発表年月日 | 2009/01 |
発表テーマ | 鉄道と軍事から見た合衆国形成史-南北戦争から第一次大戦までを中心に-(博士論文) |
会議名 | 関西アメリカ史研究会 第235回例会 |
学会区分 | 地方学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
概要 | 本報告のメインタイトルにあげているように鉄道と軍事という観点をとると、南北戦争から第一次大戦までのアメリカは特に組織形態の点でなかなか向上せず、近代国家として相当高度に形成されるには大戦参戦後まで待たねばならなかった。しかもその発展の仕方もスコウロネクの先行研究が示しているような20世紀以降の漸進的なものと違い、大戦参戦の翌年以降に本格化した急激なものであった。それゆえ本報告では、半世紀以上にわたるこの期間のアメリカ史の主要な特徴を、近代国家形成への邁進としてではなく、反国家統制主義的で反軍国主義的な建国以来の精神的伝統の勝利であったと捉え直した。つまり、過度の中央集権や国家統制に対する各界の反感が決定的に消え去ることはついになかったのである。 |