ハヤシ シホ
Shiho HAYASHI
林 姿穂 所属 京都外国語大学 外国語学部 英米語学科 職種 教授 |
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発表年月日 | 2014/12 |
発表テーマ | "Amundsen" に描かれる女性の労働領域について |
会議名 | 日本アメリカ文学会中部支部 2014年度ワークショップ(読書会) |
主催者 | 日本アメリカ文学会中部支部 |
学会区分 | 研究会・シンポジウム等 |
発表形式 | シンポジウム・ワークショップ パネル(指名) |
単独共同区分 | 単独 |
開催地名 | 椙山女学園大学 |
発表者・共同発表者 | 林姿穂 |
概要 | Alice Munro(アリス・マンロー)はこの短編小説を通して、1900年代初期から中期にかけて女性にとって適切だと考えられていた職業(教師や看護師)が、女性の社会進出や地位向上のために存在していたわけではないことを訴えている。労働領域における家父長制によって、どれだけ努力しても女性のキャリアは専門職として認められず、男性医師の従属的な役割でしかないことが物語で語られる。20世紀前半から半ばにかけての現実世界における労働問題がフィクションの世界に反映されている。キャリアやよりよい生活環境を求めて主人公がやってきたアムンゼンという町(労働領域)は彼女に喪失感を与えるだけであった。しかし、その喪失感を笑い飛ばす術を身につけようと心に決めて主人公はその労働領域を去って行く。本発表では女性の特有の仕事と労働環境に焦点を絞りながら、看護師の文学的イメージの変容を提示した。 |