イタバ ムネチカ
Munechika ITABA
伊多波 宗周 所属 京都外国語大学 共通教育機構 職種 教授 |
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発表年月日 | 2022/10/15 |
発表テーマ | 反「絶対」の説得性をめぐって |
会議名 | 社会思想史学会第47回大会 セッション「プルードン研究の現在―金山準『プルードン:反「絶対」の探求』を読む―」 |
主催者 | 社会思想史学会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | シンポジウム・ワークショップ パネル(指名) |
単独共同区分 | 単独 |
開催地名 | 専修大学生田キャンパス |
発表者・共同発表者 | 伊多波宗周 |
概要 | 「反「絶対」」としてプルードン思想を読むという金山準の試みの説得性をめぐって、大きく二つの観点からコメントを提示した。一つには、「絶対」ないし「絶対主義」の内実をめぐるもの、もう一つには、「反「絶対」」として読むことの根拠をめぐるものである。前者について、金山の「絶対(主義)」の捉え方は、たとえばプルードンが「絶対主義の三位一体」(資本、政府、カトリシズム)と述べるときの「一体」への意識が希薄なのではないか、関連して、金山のプルードン読解は自由主義的にみえるが、それは戦略的なものなのか否かを問うた。また、後者について、金山は『所有とは何か』から「反「絶対」」の思想を抽出するが、「所有は「絶対的」であるがゆえに批判される」という金山の言に反し、プルードンは権利の相互性が認められるような権利(自由、平等、安全)の方をこそ「絶対的」と呼んでいるというテクスト的事実に即し、いかなる理屈で『所有』を「反「絶対」」と読むことができるのかを問うた。 |