マ シケン   MA TZU-HSUAN
  麻 子軒
   所属   京都外国語大学  外国語学部 日本語学科
   職種   講師
発表年月日 2016/12
発表テーマ 文章レベルによる無生物主語他動詞文の成立要因―有生物他動詞文との比較を通して―
会議名 日本語文法学会 第17回大会
学会区分 全国学会
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 単独
概要 「鍵がドアを開けた」のような無生物主語他動詞文の文章レベルの成立要因を「ビリヤードモデル」で考察した。用例を分類した結果、文の選択を「無生物主語他動詞文」か「有生物主語他動詞文」かに限定した場合、「行為者の不在」「行為者の背景化」「連鎖事象の分断描写」の3つのパターンが存在することが分かった。この結論は、従来日本語では成立しにくい「鍵がドアを開けた」という文は、「連鎖事象の分断描写」のような文脈では成立可能であることを示唆している。