フセ マサオ
Masao FUSE
布施 将夫 所属 京都外国語短期大学 キャリア英語科 職種 教授 |
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発表年月日 | 2023/03/02 |
発表テーマ | 幕末・維新期の日米間における武器移転をめぐって―南北戦争から戊辰戦争、西南戦争へ― |
会議名 | 国際言語文化学会カルチュラル・スタディーズ研究会第12回研究会 |
主催者 | 国際言語文化学会カルチュラル・スタディーズ研究会 |
学会区分 | 研究会・シンポジウム等 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
開催地名 | グランフロント大阪 |
概要 | 本発表の目的は、幕末・維新期の日本における洋式銃の歴史をグローバルな観点から明らかにし、一国史に閉じがちな国民国家の歴史をグローバル・ヒストリーに接続することである。方法としては、日本人による先行研究だけでなく、海外の最新研究、なかでもドイツ人研究者の日本学研究の成果も参照し、当時の実態解明を試みた。内容と結果については次のとおりである。従来の研究では、当時の日本に多様な洋式銃が計何十万挺というほど莫大な数輸入されたことが判明している。たとえば、仏国製のミニエー銃何挺、英国製のエンフィールド銃何挺、米国製のスペンサー銃何挺、という具合である。ただ、その具体的なルートは未解明のままであった。しかし、ドイツの日本学研究によれば、具体的にどの商社がどの銃をどこへ輸入したかが、ある程度判明する。そこで本研究では、南北戦争で使用されたライフル銃が戊辰戦争期の日本に輸入された可能性を指摘し、一国の内戦でもグローバルな影響を受けていたことに注目したい。 なお、1877年の西南戦争でもスペンサー銃は政府軍と薩軍の両者で使用されていたが、後者は幕末期と比べても意外なほど少ない挺数しか使えていなかった。 |