フセ マサオ
Masao FUSE
布施 将夫 所属 京都外国語短期大学 キャリア英語科 職種 教授 |
|
発表年月日 | 2024/01/13 |
発表テーマ | 連邦陸軍電信隊の女性隊員―ルイーザ・ヴォルカーに注目して |
会議名 | 国際言語文化学会第11回大会 |
主催者 | 国際言語文化学会 |
学会区分 | 地方学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
開催地名 | 京都外国語大学 R451 |
概要 | 「ロージー・ザ・リベッター」は、第二次世界大戦期(1941-45年)のアメリカにおける女性動員の象徴となり、総力戦を遂行中であった国内の産業動員や精神動員に活用された。では、総力戦のはしりとされる南北戦争中(1861-65年)には、そうした女性はまだ存在しなかったのであろうか。ロージーほど有名ではないが、連邦陸軍電信隊の3名の女性隊員が、その先駆けであったと捉えられる。なかでもルイーザ・ヴォルカーは、1864年9月の南軍の反撃にあたり、前線で二昼夜も打電し続け、その後自宅も南軍から守ろうと試みたのである。北軍のいわゆる軍属であった彼女の場合、ロージーと異なり、人的動員と産業動員の対象になったと考えられよう。その活躍に比して、メディアにあまり取り上げられなかった点が、南北戦争中の精神動員の面で惜しまれる。とはいえルイーザたちの活躍は、戦後、女性労働者がアメリカ社会に数多く雇用されていく一つの契機にはなった。 (なお方法としては、近年の日本における先行研究を、当時のアメリカの史料で検証しつつ、考察を深めてみたい。) |